ハードウェア共通化で進むCisco CatalystとCisco Merakiの統合管理② ~CWシリーズアクセスポイントの登場~
◆Cisco Catalyst Wireless CWシリーズのリリース
最新のCiscoアクセスポイントの紹介です。
CWシリーズは、Catalyst Wirelessの頭文字を取った名称で、Wi-Fi 6Eに対応した機種x3製品がリリースされます。なお、コラム作成時点で、Wi-Fi 6Eについては国内では技適が取れておりませんので、承認取れ次第Wi-Fi 6Eが利用できるようになります。
◆ハードウェアの共通化
CWシリーズは、Ciscoの2製品CatalystまたはMerakiどちらかの管理方法を選択できます。購入時にOSを選択しますが、購入後にOSを変更することも可能です。
IOS(DNA管理OS):業界最高品質の無線LAN環境の導入
Meraki OS:ネットワーク管理を最もシンプルにする環境の導入
上記2つのOSを選択できることは、お客様の運用方法によって変更可能なため、大きなメリットになると考えます。
OSによる違いは統合管理①のコラムをご参照ください。
◆CWシリーズの比較
CW9162 | CW9164 | CW9166 | ||
無線のパフォーマンス (MIMO) |
2.4GHz | 2×2 | 2×2 | 4×4 |
5GHz | 2×2 | 4×4 | 4×4 | |
6GHz | 2×2 | 4×4 | 4×4 | |
Uplink スピード | 2.5 mGig | 2.5 mGig | 5 mGig | |
モニタ専用ラジオ ※1 | ● | ● | ||
XORラジオ ※2 | ● | |||
PoE | いずれも25W以上(PoE+) |
※1 モニタ専用ラジオ
DNAセンターで(IOSを選択した際に)利用できる機能です。干渉デバイスやレーダーの情報、不正アクセスポイントや無線環境への攻撃をリアルタイムに検知します。この機能で取得した情報はDNAセンターに集められます。DNAセンターは機械学習機能を活用し、日々収集した情報をより精度の高い情報として整理し、管理者に提供します。
※2 XORラジオ
5Ghzと6GHzの電波帯をどのように利用するかを自動判定する機能です。Wi-Fi 6Eが正式リリースされ、アクセスポイントが6Ghz帯の電波を出しても、それに対応する端末がないと意味がありませんので、対応端末が少ない場合は5Ghzのみの電波を出し、対応端末が多数ある場合は5Ghzと6Ghzの電波を出すという判定を行う機能です。
統合管理①は↓↓↓リンク↓↓↓をご覧ください。
ハードウェア共通化で進むCisco CatalystとCisco Merakiの統合管理① ~Merakiクラウド(ダッシュボード)で、Catalyst管理が可能~
Wi-Fi 6Eについては↓↓↓リンク↓↓↓をご覧ください。
次世代の無線LAN規格として注目される「Wi-Fi 6E」とは? その仕組みとメリットを解説