Cisco Umbrella 導入事例

今後の事業展開を見据えて、
ネットワーク環境をゼロトラストで構築

株式会社レバレッジ
執行役員 開発部 部⻑
桑原 邦浩氏

「トレーニング」を軸としたライフバリューサービスを展開する株式会社レバレッジは、2022年3月、ビジネスの拡大に伴ってオフィスを移転した。新たなオフィスへの移転では、ネットワークの見直しを行い、NTTデータ ルウィーブが提案する「Cisco Umbrella」の導入に踏み切った。社内・社外を問わずセキュアなネットワーク環境の構築を実現した。

導入前の課題

先を見据えたネットワーク構成とセキュリティ対策が焦点

 株式会社レバレッジは「前例のない熱狂を、しかける。」を掲げて、メディア事業やD2C(Direct to Consumer)事業、フィットネス事業を展開している。近年では、ヘルスケア領域の市場拡大を目指して、ヘルスケアデータを活用した新規分野への参入にも積極的だ。
2022年3月、レバレッジではさらなる成長を見据えて、従業員が増えたことにより手狭になっていたオフィスを移転した。
 移転前のオフィスでは、無線LANを導入していたものの、通信速度が遅くなったり、途切れたりというトラブルに加えて、セキュリティや保守対応も十分とは言えなかったという。「社内のネットワークもそうですが、テレワークやWeb会議も多くなり、これらのセキュリティについても心配なところがありました」と話すのは、株式会社レバレッジ 執行役員 開発部 部長の桑原 邦浩氏だ。
 新しいオフィスでのネットワークについては、移転前の課題の解決はもちろんのこと、IT統制に対応したセキュアで強固なものであること、グローバル展開にも対応できるネットワークであることが要件として挙げられた。さらに、「面白い事業が実現できる次世代の仕組みや新たな技術にチャレンジする提案を求めていました」と桑原氏。旧態依然としたものではなく、次の時代を見据えた新しいネットワーク、セキュリティを求めていた。

導入ポイント

  • POINT 1
    ゼロトラストであらゆる場所のユーザーとデバイスを守る
  • POINT 2
    次世代、グローバル展開を見据えたネットワーク構成
  • POINT 3
    SD-WAN機能を利用してテレワークやWeb会議の通信を効率化

導入の経緯

すべてのユーザーやデバイスを守るゼロトラスト環境の構築へ

 移転が決定した段階から正式に新オフィスでのネットワークの検討を開始。2021年11月には複数のベンダーに提案を求め検討を重ねていった。そのうえで、最終的に選ばれたのがNTTデータルウィーブの提案だった。NTTデータ ルウィーブの提案は、セキュアインターネットゲートウェイ「Cisco Umbrella」を中心に、「ゼロトラスト」の考え方で、社内ネットワークだけでなくあらゆる場所にいるユーザーとデバイスを守ることができるセキュアなネットワークだった。
「当社が業務で利用しているシステムはすべてクラウドです。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で増えたテレワークも考慮に入れて、すべてのユーザーやデバイスを守るというゼロトラストの考え方は、当社に適したいい提案だと思いました」と桑原氏はNTTデータ ルウィーブの提案を高く評価した。
 そのほか、社内ネットワークにはクラウド型無線L AN「Cisco Meraki」を導入し、クラウドを通じて無線LAN環境の集中管理を可能としたほか、ゲートウェイとしてFortinet社のFortiGate製品を設置。ファイアウォール機能だけでなくSD-WAN機能も活用してローカルブレイクアウトにより効率的な通信環境を構築する提案も行っている。ローカルブレイクアウトを利用することで、増えていたWeb会議などの通信を直接インターネットに向かうようにして通信を効率化するとともにセキュアな環境を構築した。
「NTTデータ ルウィーブの提案は次の時代を見据えた新しい提案でした。この提案がなかったら従来のセキュリティモデルを踏襲するしかないところでした」と桑原氏は振り返る。
 新オフィスの内装工事などが進む中、2022年1月からネットワークの構築工事がスタートし、3月には大きなトラブルもなく完了した。

株式会社レバレッジ 執行役員 開発部 部⻑の桑原 邦浩氏

導入効果と展望

セキュアなネットワークを実感、より安全な環境を構築していく

 レバレッジでは2022年3月、NTTデータ ルウィーブの支援により、新オフィスの移転とともに新しいネットワークは無事稼働している。稼働して間もないものの、レバレッジでは、セキュアなネットワークを実感しつつあるという。
「新しいネットワークの構築によって、IT統制は進みつつあるという状況です。セグメントやフォルダの単位で統制を効かせられるため分かりやすいですし、新しいシステムを入れるたびに調整を続けています」と桑原氏。現段階では、Cisco Umbrellaは主にWebフィルターを中心に設定を行っている。今後も運用をしながらフィルタリングを最適化して、より安全な業務ができるように他のセキュリティ機能も利用し、セキュアな環境を構築していく。
 ゼロトラストについて桑原氏は、「まず、ゼロトラストの考え方でネットワークの構築・整備ができたことが収穫であると考えています。今後は、自社内だけでなく当社のパートナーとの協業も増えることを想定して、このゼロトラストの考え方をもとに、ネットワークのさらなるセキュリティ強化を図っていきたいと思います」と語る。
 Cisco Merakiを導入した無線LAN環境については、「以前は、朝礼のような全従業員が集まる場ではネットワークがつながりにくくなったり、遅延したりしていましたが、新しいネットワークではスピードも問題なく快適に利用できるようになりました。さらに、Cisco Merakiによって運用管理もしやすくなりました。ログを取得できるため、万一の際には原因も特定しやすくなります」と、桑原氏は安定稼働と運用の効率化が実現できたことを評価する。
 新たなオフィスでのビジネスをスタートしたレバレッジ。今後もビジネスの成長に合わせて、基盤となるオフィスやネットワークを拡大していく。レバレッジが展開しているフィットネスブランド「VALX(バルクス)」が運営するジムとのネットワーク接続の充実化なども視野に入っているという。
「今後はいつでもどこでも場所や時間を問わずに働ける環境を作っていかなければなりません。それにはクラウドを活用しながら、堅牢なネットワークを構築していくのが目標です。Cisco Umbrellaをさらに活用してゼロトラストネットワークを強化するとともに、NTTデータ ルウィーブには引き続きの支援や新しい提案を期待しています」と桑原氏は今後の展望を語った。

導入した製品/サービス: Cisco Umbrella

DNS(ドメインネイムシステム)の名前解決の応用と、クラウド型プロキシーを提供し、インターネット上の脅威を最前線で防御する新しいクラウドセキュリティサービス。ユーザーがどこにいても安全なインターネット通信を実現する。

導入した製品/サービス: FortiGate

Fortinet社が提供するFortiGateとはファイアウォールとしての機能はもちろんのこと、UTM(統合脅威管理)機能を備えた統合型のセキュリティ製品。データセンターや通信事業者、大規模企業向けのハイエンドモデルから、中小規模の拠点や企業向けのミドルモデルやデスクトップモデルまで豊富な製品ラインナップがある。

導入企業プロフィール

株式会社レバレッジ

メディア事業やD2C事業、フィットネス事業を中心に、「トレーニング」を軸としたライフバリューサービスを展開している。人生を構成する「衣食住働遊」に沿った体験価値を提供し、トレーニングのあるライフバリューを提供する。

創立:2006年5月24日
代表:代表取締役社長 只石 昌幸
本社:東京都渋谷区南平台町16-11 MFPR渋谷南平台ビル2F/3F
URL:https://www.lev.co.jp/

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