ハードウェア共通化で進むCisco CatalystとCisco Merakiの統合管理① ~Merakiクラウド(ダッシュボード)で、Catalyst管理が可能~
◆シスコシステムズ合同会社にてハードウェアの共通化が進んでいますが、何ができるようになったのでしょうか?
いままでCisco CatalystシリーズとCisco Merakiシリーズは別々の管理方法でしたが、ハードウェアの共通化が進むことでMerakiダッシュボードでCatalyst9000シリーズ(以降C9Kと記載)のスイッチが管理できるようになりました。
Merakiダッシュボードでの管理内容は以下2つで、C9Kシリーズスイッチの動作条件も異なります。
Merakiダッシュボードでの管理内容 | Catalyst9000スイッチの動作条件 |
---|---|
モニタリングのみ | IOS(DNA管理OS) |
フルマネジメント※1,2 |
Meraki OS |
つまり、表の下段に記載のMerakiで可能な設定変更含むフルマネジメントを実現する場合、C9Kに既存で搭載されているIOSをMeraki OSに変更する必要があります。
※1 コラム作成時に対応可能なスイッチはCatalyst9300のみです。今後拡充される見込みです。
※2 Merakiに変換されたCatalyst9300は1年間のMerakiトライアルライセンスが無償提供されます。(DNAライセンスが有効であることが前提)
◆どのような管理が可能なのでしょうか?
これまではC9K機器は表示されませんでしたが、新しいMerakiダッシュボードだとトポロジーマップにC9Kスイッチが表記されています。
個々のSwitchの詳細で、C9300のスタック状況やポートの利用状況、PoE給電などの詳細も確認できます。
Switchのリストをみると、モニターオンリー(Monitor Only)の表記があります。FirmwareのOSがそれぞれ違うことが分かります。
次のコラムでは、アクセスポイントのハードウェア共通化についてご案内する予定です。
ハードウェア共通化で進むCisco CatalystとCisco Merakiの統合管理② ~CWシリーズアクセスポイントの登場~