SASEが導く「ハイブリッドワーク時代」の最適解

「場所」に縛られない働き方を、クラウドネイティブな防御で支える。
次世代インフラの標準モデル「SASE」とは
SASE(Secure Access Service Edge)は、2019年にガートナー社によって提唱された、「ネットワーク機能」と「セキュリティ機能」をクラウド上で1つに統合する新しいITインフラのモデルです。
提唱当時は「未来の概念」とされていましたが、ハイブリッドワークやSaaS利用が当たり前となった現在、企業のデジタル変革(DX)を支える「不可欠な標準インフラ」へと進化しました。
従来の「社内と社外を境界線で分ける」守り方ではなく、「どこから、誰が、どのデータにアクセスしても安全」なゼロトラスト環境を、クラウド経由でオールインワンに提供します。これにより、複雑化したIT環境のシンプル化と、高度なセキュリティ対策を同時に実現します。

ハイブリッドワークの定着と新たな価値
多様な働き方を支える「ハイブリッドワーク」の標準化
場所にとらわれない働き方は、一時的な対策から「企業の持続的な成長」に不可欠な戦略へと進化しました。オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークが定着した今、ITインフラには「どこにいても安全・快適に働ける環境」がこれまで以上に求められています。
ハイブリッドワークがもたらす価値
企業経営におけるメリット
-
-
- 優秀な人材の獲得と定着: 居住地に縛られない採用と、柔軟な働き方による離職率の低下。
- コストの最適化: オフィス維持費や通勤費の削減、およびペーパーレス化による業務効率化。
- 事業継続性(BCP)の強化: 災害や有事の際でも、場所を問わず即座に業務を継続できる体制の構築。
-
従業員におけるメリット
-
-
- ワークライフバランスの向上: 移動時間の削減による、自己研鑽や家族と過ごす時間の創出。
- 生産性と自律性の向上: 業務内容に合わせて最適な場所を選択することで、集中力と成果を最大化。
- エンゲージメントの強化: 柔軟な働き方を認める企業文化への信頼と、仕事に対する意欲の向上。
-
ハイブリッドワーク環境における新たなセキュリティ課題
『境界のないネットワークに潜むリスク』
オフィス外での業務が日常化したことで、従来の「社内ネットワークを守る」という境界防御モデルは限界を迎えています。あらゆる場所がワークスペースとなる現代、企業のデジタル資産を守るには新たなアプローチが必要です。
多様な接続環境によるリスク
-
-
- 管理外ネットワークの利用: 自宅や公共 Wi-Fi など、企業の統制が及ばない不安定かつ脆弱な経路での業務。
- シャドーITの拡散: 会社が把握していないクラウドサービスや個人デバイスの利用による情報漏えい。
-
従来型インフラ(VPN)の限界
-
-
- 通信パフォーマンスの低下: 全トラフィックを一度拠点へ集約する VPN 構成による、Web 会議の遅延や業務効率の低下。
- 保護対象の死角: VPN を介さずに直接インターネットや SaaS へ接続される端末に対する、一貫したセキュリティ適用の困難さ。
- 境界型防御に依存した脆弱性管理の限界:Firewall中心の対策では、頻発する脆弱性への迅速なパッチ適用が求められ、運用負荷とリスクが増大する。
- VPN方式による過剰なアクセス権限:一度接続すると広範なリソースへアクセス可能となり、ユーザーやアプリ単位での厳密な制御が難しい。
-
これらの課題は、従来型インフラの延長線上では本質的な解決が難しく、ネットワークとセキュリティを統合した新たなアーキテクチャが求められています。
SASE導入の3大メリット
ビジネスの俊敏性と安全性を両立する、クラウドネイティブな基盤
SASEは、単なるツールの統合ではありません。「場所」に縛られていたITインフラを解き放ち、動的なビジネス環境に即応できる基盤を提供します。
①運用管理の一元化と可視化
ネットワークとセキュリティの管理窓口をクラウド上で統合。拠点ごとの機器運用から解放され、全体最適による運用コスト削減を実現します。
②生産性を高める通信品質
クラウド経由の最適ルーティングにより、SaaS利用やWeb会議の遅延を解消。場所を問わずストレスのない通信環境が、業務効率を最大化します。
③ゼロトラストによる一貫した防御
「社内・社外」の区別なく、ユーザーやデバイスごとに厳格な認証を実施。高度化するサイバー攻撃から、企業のデジタル資産を確実に保護します。
現代のSASEに求められる4つの要件
これらのメリットを真に実現するためには、SASEソリューションに以下の4つの要件が求められます。
✓ロケーションフリーなアクセス環境の実現
→ユーザーの場所やデバイス、接続先がクラウドか社内システムかを問わず、常に最適化された安全なアクセスを提供できること。ハイブリッドワークにおける「物理的な境界」を意識させない一貫した操作性が不可欠。
✓ ゼロトラスト原則に基づく高度なセキュリティ
→「一度認証すれば終わり」ではなく、アクセスごとにユーザー・端末・状況を動的に評価し、最小権限のリスク管理を徹底すること。AIを活用した未知の脅威検知や、機密データの流出防止(DLP)など、高度な保護機能が求められる。
✓ 運用をシンプルにする統合管理プラットフォーム
→ネットワークとセキュリティのポリシーを一箇所で設定・変更でき、全通信をリアルタイムに可視化できること。運用を自動化し、トラブルシューティングの迅速化と管理者の負担軽減を両立させる「使い勝手の良さ」が重要。
✓ ビジネスの変化に即応する俊敏性と拡張性
→新規拠点の開設やユーザー数の増減、新しいSaaSの導入などに即座に対応できるクラウドネイティブな構成であること。将来の技術変化を見据え、小規模な導入から段階的に拡張できる柔軟性が求められる。
まとめ:なぜ今、企業はSASEを選ぶのか
テレワークは特別なことではなく、私たちの日常となりました。しかし、その自由な働き方を支えるITインフラが、過去の「境界防御」のままでは、セキュリティリスクや生産性の低下が経営の障壁となってしまいます。
SASEは、単なるネットワーク製品のリプレースではありません。 「どこにいても、安全で、最高のパフォーマンスを発揮できる」。 そんな、これからの企業成長に欠かせない「攻めのインフラ」を実現する唯一の答えです。
・煩雑な管理から解放され、戦略的なIT投資へ。
・場所の制約をなくし、多様な人材が活躍できる組織へ。
・高度化するサイバー攻撃に揺るがない、強固なガバナンスへ。
貴社の現在の環境に合わせて、スモールスタートから始める最適な導入ロードマップをご提案します。








