コラム

2022.02.18

ネットワーク管理の自動化と健全性を確保する「Cisco DNA Center」メリットとは？

■ネットワーク管理にかける時間を大幅に削減する「Cisco DNA Center」

IT管理部門は、クラウドシフトやハイブリットワーク、DX推進等により、担当領域や範囲が増え、複雑化していいます。このような環境では、トラブル対応には時間がかかり、変更業務においても影響範囲を複数の視点で考えるような複雑な対応が必要になる一方で、対応スピードも求められ、日々IT管理部門の担当者の頭を悩ませています。

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ハイブリッドワークやDXにより管理する対象は増加し、担当する領域も重なる部分が増えている状況。IT担当者様の日々の業務は増え、複雑化。コア業務に集中できない。➡誰でも運用できる環境になるのが理想

そうしたさまざまなIT管理部門の担当者の課題を解決するのが「Cisco DNA Center」です。Cisco DNA Centerは、システム全体のパフォーマンスを改善させ、ネットワーク管理にかける時間を削減するネットワーク管理のための優れたソリューションです。Cisco DNA Centerを利用することで、ネットワークプロビジョニングと面倒なトラブルシューティングに時間を費やす必要はなくなります。

Cisco DNA Centerは有線/無線ネットワークを一元管理します。これまでのネットワーク管理ツールは、情報を可視化することはできても、その解析は運用管理者が行っていました。これに対して、Cisco DNA Centerはさまざまな情報をグラフィカルに可視化することに加えて、解析までを自動的に実施します。AIや機械学習（ML）を利用して問題の検知から原因の分析、対応策の提示まで行うことがこれまでのツールとの大きな違いとなっています。

Cisco DNA Centerには大きく2つの特徴的な機能があります。「Automation（自動化）」と「Assurance（可視化、健全性チェック）」です。それぞれどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

■Automation（自動化）：シンプルなネットワーク管理で、IT担当者の運用不可を低減

IT管理部門の担当者の多くは、これまでネットワーク単位、デバイス単位で設定やポリシーの設定・変更を行ってきました。一方Cisco DNA Centerを利用すれば、ダッシュボードからこれらの設定・変更を直観的に行うことができ、シンプルなネットワークの運用管理が可能となります。

Cisco DNA Centerが提供するNetwork Plug and Play機能（自動化機能）は、Cisco DNA CenterがPnP（Plug and Play）サーバーとして動作することで、ネットワークデバイスにOSイメージとコンフィグを投入して自動プロビジョンを行います。これにより、ネットワークデバイスの導入や交換時に、専門的な知識を持つエンジニアやIT管理部門の担当者が現地で対応する必要がなくなります。キッティングなどの事前準備の必要もなくなるため、初期導入におけるコスト削減も期待することができます。

【自動化による主なメリット】

・ネットワークやデバイスの追加、変更、アップグレードを自動化

・ネットワーク構築が迅速に。日単位でなく分単位

・ネットワーク構築、運用コストの大幅削減

■Assurance（可視化・健全性チェック）：万一のトラブルにも迅速な対応、コストを圧縮

Cisco DNA Centerは、AIの機能を活用して、ネットワークの状況やパフォーマンスを常にモニタリングし、ネットワークをスコアリングします。今のパフォーマンスの善し悪しを分かりやすく、そして一目で把握することができます。

また、Cisco DNA CenterのAssurance機能では、AIが日々のパフォーマンスを機械学習して、そこから大きく逸脱してパフォーマンスが低下しているなど、普段と異なる状態を検知します。これにより、IT管理部門の担当者はログの分析から解放されます。問題が発生した場合にはすぐに異常を検知できるとともに、さまざまな情報から原因を分析し、最適な対応策を提示します。ネットワークトラブルの予防を図ることができ、今までかかっていたトラブル対応の時間も大幅削減を見込めます。

【Assuranceによる主なメリット】

・複雑な操作は必要なく、シングルクリックで問題を解決

・パフォーマンスをスコアリング、自動的に問題を検知

・万一の問題解決に要する時間を大幅に短縮