Cisco Meraki 導入事例

業務効率化を推進するために
運用管理性の高いクラウド型無線LAN「Cisco Meraki」を導入

株式会社ブシロード
システム部 システム管理チーム
谷口 渉太氏

新時代のエンターテイメントを創出する株式会社ブシロードでは、業務効率化を目指して、クラウド管理型無線LANの「Cisco Meraki」を採用。クラウド上の管理用ダッシュボードから、アクセスポイントの設定変更やトラフィック量の監視が可能となるなど、運用管理性の非常に高い無線LAN環境を構築した。

導入前の課題

業務効率に直接関わる通信速度の向上が課題

 株式会社ブシロードは、グループの目標「すべての人に、“楽しい”という喜びを届けたい。」を掲げ、新時代のエンターテイメントを創出している。多角的な事業をグループで有し、新規IP( Intellectual Property:知的財産)の創出と既存IP の持続的運用、さまざまな企業活動をグループ内でメディアミックスする「IP デベロッパー戦略」のもと事業を展開している。
 「カードゲーム事業やアプリ事業など、自社IP だけでなく他社との協業によりIP価値を高めるプラットフォームとしての役割も担い、さまざまなメディアミックス展開を行っています」と語るのは、株式会社ブシロード システム部 システム管理チームの谷口 渉太氏だ。
 映像などの大きなデータを扱う同社ではネットワーク環境、とくに無線LAN がいくつか課題を抱えていた。1つは通信速度で、「一部から“ネットワークが遅い”という声が上がっていました。ネットワークの速さは全体の業務効率に直接関わります」と谷口氏。もう1つは運用管理だ。既存の無線LAN環境では管理用のソフトウェアが非常に重く、項目を見るだけでも「1分くらいかかっていました」(谷口氏)という。グループ会社を含めた複数拠点を1人で管理している谷口氏にとって、ネットワークの運用管理の効率化は必須の課題だった。
 これらを解決し、業務効率を向上するために、無線LAN環境を見直すこととした。

導入ポイント

  • POINT 1
    場所を問わずどこからでも
    管理・設定が可能な
    クラウド型無線LAN
  • POINT 2
    見やすくて分かりやすい、
    接続端末ごとにも状況を
    表示可能なダッシュボード
  • POINT 3
    全社的な業務効率化に向けて
    NTTデータ ルウィーブの
    真摯な対応

導入の経緯

クラウド管理による運用管理効率の
向上が採用の決め手

 ブシロードでは無線LANを改善するにあたってまず複数のベンダーから見積もりを取り、評価機を借りて検討を開始した。しかし当初は、運用のハードルが高かったり、信頼性に疑問があったりと、なかなか良いものが見つからなかった。さらに検討を進める中、谷口氏はCisco Meraki(以下、Meraki)と出会った。
 「過去にMerakiを利用したことがあるという前任者から勧められ、評価機を借りてみました。使い勝手が非常に良くて、運用管理のメリットが大きいと感じました。通信速度に関してもMeraki のアクセスポイントは最新のMU-MIMO(Multi User Multiple Input Multiplez Out put )に対応しており、今後のファームアップでWi- Fi 6E対応となるということで、問題ないと考えました」と谷口氏は説明する。
 他にも、検討段階ではクラウド一括管理についてあまり注力していなかったが、実際に使ってみると非常に便利だったと谷口氏はいう。「無線のコントローラがクラウドにあることで、個別のアクセスポイントにログインする必要はなく、場所を問わずどこからでもすべてのアクセスポイントの設定や確認が可能となります。例えば、テレワーク実施中にトラブルがあったときにも、Web上の管理画面から問題をみつけて解決できました」(谷口氏)。その結果、クラウド管理の方が、運用管理の効率を向上できると判断され、Merakiが採用された。
 今回Merakiを導入したのは本社の2階と5階フロア。2階フロアは無線LANを利用する社員が最も多く、また5階の会議室フロアも社内外の打ち合わせで無線LANがよく活用される場所となる。設置するアクセスポイントやその設置場所などは、導入パートナーであるNTTデータ ルウィーブに相談しつつ決定した。導入について谷口氏は、「基本的な設定は非常に簡単にできました。セキュアな無線LANが導入できたと思います」と語る。

株式会社ブシロード
システム部 システム管理チーム
谷口 渉太氏

導入後の効果

クライアント端末ごとの管理や
ログ取得など高い運用管理性を評価

 Merakiの導入効果としてまず谷口氏が挙げたのは運用管理についてだ。「管理用のダッシュボードがかなり見やすくて分かりやすいです。トラフィック量などのデータがアクセスポイント別だけでなく、アクセスポイントに接続しているクライアント端末ごとに見られるのは、以前の管理ソフトにはなかったメリットです。またアクセスポイントの増設や設定変更の場合に、クラウドから設定が可能で、とても便利だと感じました」と谷口氏。
 その他にも、以前の無線LAN環境の管理ソフトは反応が遅く、画面を開くだけでも時間がかかったが、そうしたフラストレーションがないことや、クライアント端末ごとにイベントログを取ることができて、トラブルシューティングなどで利用しやすいこと、航空のレーダー波を検知した際、干渉を避けるために利用していたチャンネルを変更するDFS(Dynamic Frequency Selection)機能において、レーダー波を検知するとすぐに別のチャンネルへ切り替えて通信を再開できる「Zero Wait DFS」機能なども導入メリットとして挙げた。
 「現在はWi-Fi6で利用しているアクセスポイントもファームアップによりWi-Fi6Eに対応します。これにより6GHz帯が利用可能になり、速度面でもさらに優位性が向上し、他の無線LANもMerakiへ移行する流れが加速すると思います」と谷口氏はいう。
 Meraki導入におけるNTTデータ ルウィーブの評価について谷口氏は、「アクセスポイントにはどのような製品がある、どう置くと良いかなど、基本的なところから真摯に教えてもらいました。非常に良い提案だったと思います。今は、また別の案件で相談にも乗ってもらっています」と高く評価する。

今後の展望

積極的なクラウド化、全社的な業務効率化を推進

 ブシロードでは今回、Merakiの導入の他に、NTTデータ ルウィーブから「Microsoft 365 Apps for business」のライセンスを購入した。
「社員はもともとバンドル版のOfficeを使っていたのですが、業務用のアプリをクラウド化する全社的な流れもあり、365を使うようになっています。今回のNTTデータ ルウィーブから提案は圧倒的にコストパフォーマンスが良く、採用となりました」と谷口氏。ブシロードではクラウド活用を積極的に進めており、業務用のアプリだけでなく、インフラハードウェアのクラウド化も積極的に行っている。
 最後に谷口氏に今後の展望を聞いた。「無線LANに関しては引き続きMerakiへのリプレースを進めていきたいと考えています。運用管理が楽になるというだけでなく、異動などで担当が変わったときにもMerakiなら運用をスムーズに引き継げます。速度を向上するという大きな課題がある中では、社内LANだけでなくWAN側の回線を速くすることなども検討して、ネットワーク全体で通信速度を向上し、全社的な業務効率化に繋げていければと思います」と谷口氏は語った。

導入した製品/サービス: Cisco Meraki

クラウドによるネットワーク管理ソリューション。ネットワーク全体をウェブベースのダッシュボードから一括管理・運用が可能。速度だけでなく信頼性の高い安定した通信を実現します。

https://network.nttdata-luweave.com/cisco-meraki/

導入企業プロフィール

株式会社ブシロード

「新時代のエンターテイメントを創出する」をミッションに掲げ、ビジョンであるエンターテイメントで世界を代表する企業になるために、枠にとらわれることなく挑戦し続けています。

設立:2007年5月18日
代表:代表取締役社長 木谷 高明
本社:東京都中野区中央1丁目38-1 住友中野坂上ビル
URL:https://bushiroad.co.jp/

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