庭野様 … 兼松は2016年に創業127年を迎えた歴史ある総合商社です。1889年、創業者の兼松房治郎が日本で初めてオーストラリアとの羊毛の貿易を始め、事業がスタートしました。最初は羊毛を中心に取り扱い品目を徐々に増やし、現在では「電子・デバイス」、「食料」、「鉄鋼・素材・プラント」、「車両・航空」の4事業が主な柱になっています。

私自身は入社以来、情報システム部門であるシステム企画部に30年以上所属しており、現在は部長を務めています。同部は弊社およびグループ企業向けに、基幹システムをはじめとしたIT全般の企画や構築、運用を担っています。

庭野様 … 以前は他社の無線LAN機器を使用していたのですが、1つのアクセスポイントに接続する端末数が増えると、接続が不安定になる事態が生じていました。しかも、同じフロアに複数のアクセスポイントを配置していたため、電波の干渉が起こるなど、無線LANに関する課題を抱えていました。

そこでシステム関連のグループ企業とともに解決策を検討し、Ciscoの無線LAN機器へリプレースすることとなりました。Ciscoの無線LAN機器は、細やかなチューニングが可能な上、セキュリティーや動作の安定性など、弊社が求める基準を十分満たしていたため、抱えていた課題を解決できると判断しました。

庭野様 … 提案力の高さですね。NTTデータ ルウィーブ様には以前から、コアスイッチなどで長年お世話になっていました。技術的な見識やスキルの高さはもちろん、弊社のネットワーク環境をバックボーンに至るまで熟知していて、業務への理解も深い点に大きな信頼を寄せています。今回の無線LAN構築も、エンドユーザーである社員の利便性と運用管理を考慮した最適な提案をいただきました。

また、NTTデータ ルウィーブ様は金融機関での実績が豊富であり、金融機関が求める厳しいセキュリティーや品質の基準をクリアしている会社である点もポイントとなりました。

庭野様 … 1つのアクセスポイントに接続する端末数が増えても、安定して接続できるようになりました。アクセスポイント同士による電波干渉の問題も解決できたため、安定性の向上とあわせて、利用範囲が拡大しました。利用可能な範囲は、以前は会議室のみでしたが、現在ではフロア全域に広がっています。社員は同じフロアであれば、どこでも社内システムにアクセスできるようになり、利便性が向上して業務効率化につながりました。

セキュリティーのさらなる強化も達成できました。弊社が所在するビルには他の企業様も入居しているのですが、Ciscoの機能やツールを生かして、他の企業様が弊社の無線LANを使えないように設定することで、安心して活用できています。

運用管理の面でも新たにコントローラーを導入し、複数のアクセスポイントを集中制御できるように改善したことで、業務効率を向上させることができました。

庭野様 … NTTデータ ルウィーブ様は弊社の課題一つひとつに対して、親身になって向き合ってくれるパートナーだと感じています。今回の電波干渉の問題も、実際に弊社のフロア内で各アクセスポイントの電波を計測して事前に調査した後、アクセスポイントの配置場所や電波のチャネルおよび強度の設定など、細かく調整し解決していただきました。

導入の際、弊社が以前から利用している既存の検疫ネットワークシステムと、Ciscoの無線LANの機器が互いに競合して動作が停止し、ネットワークに接続できない問題が発生していました。検疫ネットワークシステムはCiscoとは別のベンダー製品でしたが、NTTデータ ルウィーブ様のエンジニアはそのベンダーへ弊社と一緒に訪問するなど、問題解決に尽力してくださったため、事態を収束できました。

無線LANが稼働してからも、さまざまなフォローをしていただいて助かっています。

庭野様 … 弊社およびグループ会社のネットワークにおいて、より広く深い部分までご支援いただければと思います。今後、ネットワークはもちろん、他の製品・サービスのワンストップソリューションにも期待しています。