ネットワーク構築、改善のポイント
ネットワークインフラとは?
ネットワークインフラ(ネットワーク インフラストラクチャー)とはパソコン、スマートフォン、タブレットなどから、インターネットに接続を可能にするネットワーク通信の基盤のことをいいます。インフラは、人々が社会の中で暮らしを営むための基盤を示す言葉で、日々の生活と密接な関係があります。私たちの生活や企業活動は、交通インフラ(道路、鉄道、航空など)や生活インフラ(電気、ガス、水道)があり、生活に欠かせない設備や基盤をインフラと呼びます。
ネットワークインフラも交通、生活インフラと同様に現代の生活に欠かせない社会インフラといえます。
ここでネットワークについて簡単に説明いたします。
ネットワークの種類には、LANとWANの2種類があり、LAN(Local Area Network)は限られた範囲内のネットワークのことを示します。WAN(Wide Area Network)は広域の通信情報網であり、LANの集合体といえ、インターネットそのものをWANととらえると想像しやすいかと思います。
また、ネットワークの構成機器はパソコン/スマートフォン、ルーター、スイッチ、ロードバランサー、ファイアウォールなどがあります。これらの機器を組み合わせて快適で安全なネットワーク通信を実現しています。
ネットワークインフラのあるべき姿とは?
企業活動におけるネットワークインフラとして考えた場合のあるべき姿は、
1. ネットワークインフラは安定して継続的に通信が使用できる必要がある
2. 1を実現するため、ネットワーク機器を効率的に有効活用するのがベスト
3. 安全なインフラでなければ、組織の信用を失墜しかねず、セキュリティが強固であるべき
継続し、有効活用し、堅牢なセキュリティ
である必要があると考えています。
現代の企業活動においては、ネットワークインフラが整備されていなければインターネットの利用自体ができず、ネットワークインフラが正しく機能し有効活用されていななければ業務遂行が難しくなります。
特に、企業の場合は堅牢で安全なネットワークインフラではない場合、組織としての信頼やブランドを失墜しかねず、ネットワークインフラは、企業が存続していく上で欠かせないものです。
自社のネットワークインフラはどのようにあるべきか。
自社のネットワーク構築や改善をする際、自社ネットワークインフラがどのようにあるべきか、課題は何かなど検討しますが、検討のポイントを確認してみましょう。
1.ネットワーク機器(OS含む)は最新でしょうか? ☑ 継続性
ルーター、スイッチなどは古い機器またはOSのまま使い続けていませんか?
ネットワーク機器の最新化やOSアップグレードは、インフラの安定性・安全性に直結します。
まずは、今お使いの機器について導入時期と直近で実施した作業についてご確認をお願いします。
参考ページ:【EOL情報】L3スイッチ Cisco Catalyst 3850保守終了 【EOL情報】PA-3000シリーズ保守終了について 【サービス】保守・監視サービス
2.トラフィックを効率的に管理できてますか? ☑ 有効活用
近年、クラウドシフトや便利なアプリの登場でアップデート通信が増加する等、トラフィックは全体的に増加傾向にあります。
今あるネットワークリソースを効果的に使うこと、ネットワークトラフィックを可視化・管理することで、混雑を減らし、より生産性の高い業務が実施できます。
例えば、SD-WANの技術活用でネットワークトラフィックを分散させ、QoSの機能を実装し業務上優先的なデータから処理する等が有効な手段です。
参考ページ:【製品】Fortinet SD-WAN 【コラム】無線LANを集中管理したい 【事例】株式会社コロプラ様|管理の工数削減と属人化からの脱却
3.ネットワークの定期的な監視や管理は実施していますか? ☑ 継続性 ☑ 有効活用
ネットワークの定期的な監視と管理は、問題を早期に検出して修復するために重要です。
ネットワークモニタリングツールを使用して、トラブルシューティングやパフォーマンスの向上を行うこともできます。
ネットワークの健全性を分析・可視化するツールの一つとして、Cisco DNA Center、Cisco Merakiがあります。
参考ページ:【コラム】可視化・健全性について 【事例】 株式会社ミキモト装身具様|無線LAN環境の可視化 【サービス】保守・監視サービス
4.適切なセキュリティ対策を行っていますか? ☑ セキュリティ
企業の信頼を確保するためにも、ネットワークのセキュリティを強化することは非常に重要です。
対策は4つのエリアに分類することができ、各エリアで検討することが重要です。
①入口対策:メールなどの感染経路
対策例)ファイアウォール、侵入検知システム(IDS)など
②内部対策:最終着弾点であるエンドポイント
対策例)エンドポイント保護プラットフォーム(EPP)、エンドポイントでの検出と対応(EDR)など
③出口対策:フィッシング、ランサムウェア感染からの保護
対策例)セキュアインターネットゲートウェイ(SIG)、セキュアWebゲートウェイ(SWG)など
④認証対策:すべてのシステム・アプリの認証強化
対策案)多要素認証(MFA)、生体認証など
参考ページ:【コラム】セキュリティ事故:ランサムウェアについて 【コラム】中堅・中小企業向けセキュリティ強化とは 【コラム】 EPPとEDRについて 【Youtube】DUO/Umbrellaの動画解説
5.定期的に最新の技術を確認し、いち早く変化に対応できるITインフラへ!
☑ 継続性 ☑ 有効活用 ☑ セキュリティ
一般消費者のニーズは劇的に変化しており、同様に企業としてもそれに対応していかないといけません。それと連動するように、情報システム部にとってのユーザー(社員)のニーズも変わります。いち早くその状況に対応できる様、最新且つ適正な情報を取得することも、情報システム部の仕事だと考えます。
参考ページ:【コラム】Wi-Fi 6Eとは? 【コラム】ゼロトラストを分かりやすく 【製品】FortiSASEの説明 【事例】代々木ゼミナール様 | ゼロトラストネットワークで構築 【コラム】DX時代のネットワーク運用の最適解 【コラム】クラウド活用は高速な無線LANで
まとめ
ネットワークの構築や改善をするとき、これらのアプローチを組み合わせることで、ネットワークのパフォーマンスを向上させることができます。
ただし、改善すべき具体的な内容によって、最適なアプローチが異なる場合がありますので、問題の特定とそれに適した対策を検討することが重要です。
社内の安全で快適なネットワーク環境は各企業により最適解が異なります。
1つの選択肢として当社に改善の内容、目的、課題などをご相談していただけると幸いです。
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